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2006年7月 9日 (日)

都市ガス・村ガス

 自分が生まれ育った地域で普通であることが、後年必ずしも普通では無く、とても恵まれて居る事だと分かったり、逆だったりする事が有る。

都会地では、都市ガスの供給地域が広範囲にあり、その外縁がLPガスの供給地になっている。イメージ的には都市ガス供給地は、都市型地域で、LPガス供給地は農村型地域と分けることもそんなに変でもない気がする。

昭和30年代までは、都会では炊事の燃料に炭や練炭を使い、農村地域では薪を使っていた。昭和40年代に成り、ガスの利用が盛んになり、薪炭利用が急速に減少した。炭を使っていた地域には、都市ガスが引かれ、薪を使っていた住宅の非密集地域機では、LPガスが使われるようになった。

友達に秋田県の男鹿半島出身の人が有る。自分は彼の実家に相当昔に遊びに行った事がある。最寄りの駅から、彼の家までは、余り連絡の良くないバスが有るばかりで、駅に着いてから、10キロ程の道のりを移動するのに、待ち時間が長く二時間ほど掛かった。不便なことは知らされていたので驚きはしなかったが、荷物を持って歩くには遠すぎるし、かと言って、普通に考えれば二時間も掛かる距離でもない。そこに滞在している時は、家の車で男鹿半島を案内して貰って、地域の料理を食べて楽しく過ごした。

家の近所を散歩していると、何処の家にも家の前に、小さなメーターが付いた棒が地面に刺さって居ることに気づいた。何の推定も効いて居なかったので、さり気なく聞いたら、ガスメーターだと言う。驚いてしまった。何でガスメーターがこんなところに有るのか?

彼はちょっと戯けて「村ガスのメーター」と言った。

メーターは家の壁に付いているもので、こんなところなら、LPガスのボンベがあり、そこにメーターが付いているはずではないか。彼に因れば、ガスの本管が道路に埋まっており、そこから各屋敷に引き込まれているのだが、検針人が便利なように本管から分岐のところに各家のメーターが設置されているとの事。

彼は油田が全国には無く、秋田や新潟にしか無いことは自分と同じく小学校の頃から知っていたが、ガスがいつから引かれたかは、記憶がハッキリしなかったけれども、ガスは初めから「村ガス」だったとの事。高校に通うために秋田市に出た時、ガスについては何の感慨もなかったが、ある時、ガス切れが起きて、町ではLPガスを使っている事が分かり、とっても驚いたとの事で有った。村では地下配管でガスを使い、町では各家配達で、LPガスを使っている。

薪が不足してきたり、炭が不足してきたりして、追加しなければ成らない事態が実家で発生する事は有ったが、ガスが来ない事については一度も考えたことが無いと言っていた。それで彼は、驚いた自分の為に、車で油田に案内してくれた。施設はさほど遠くないところに何カ所かに分散して有った。今でも産油している。ガスはそこで採れた天然ガスを「村ガス」として供給している。

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