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2006年7月 5日 (水)

金メダルの妖精

 今年2月のトリノオリンピックで金メダルを獲得した色白の美人を見守っていた妖精は、4年前に金メダルの妖精に変わった。

楽しいと思ってしている練習も時には辛く挫けそうになるときがある、そんな時は彼女の心の中に入っていって、励ましてやり、新たなる練習に向かう勇気を与えた。転びそうになれば押さえてやり、スピンするときは回転軸をしっかり持ってやった。イナバウアーの時は耳元で「はい笑顔で!」と囁いた。

そして彼女が来るのを待って居た金メダルの演技をする舞台と時間の準備が出来た時、その妖精は、彼女の肩をポンと叩いて、送り出した。そしてその妖精は、彼女の演技をニコニコしながら見ていただけ。

彼女の演技は、森に住むスケートの好きな妖精が自分の楽しみのために、自分のいつもの小さな氷の湖で、ノビノビと楽しんで、持てる全ての技を出して、それで満足して終了した、そんな演技であった。

金メダルは彼女に与えられた。彼女は最後に自分の力でその栄誉に辿り着いた。フリーの演技で高得点を取ったことを知った時と、1位となりガッツポーズをした時の彼女の拳の強い握りは、その透き通った明るい笑顔とは裏腹に爪が手のひらに食い込むほどに強かった。

この妖精はこれからこの人を守る妖精となって一生涯彼女に付き添い陰となり日向となり、彼女が進む道を見守るのだろう。

昨日の夕方バス停に向かう時、母に手を引かれて歩いている小さな子がいた。その子は一人だけで生きて行くのには大きな困難が待っているようだったが、彼に付いている妖精は彼を優しく見守っている様に見えた。

妖精は誰にも付いている。その声を全ての人が聞けるわけではないが。

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