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2006年7月 3日 (月)

ツバメの巣

 自分は電車で数時間のところに土地を借りて小さな農園をしている。そこにこれまた小さなログハウスを建てて居るので、週末に行ったときには泊まっている。

今まで軒下には、何回かとっくり蜂が巣を作っていたが、これは通常害も無いので黙ってそのままにしておいて、秋に毀して掃除をしていた。去年はとっくり蜂こそ巣を作らなかったが、ツバメが巣を組んだ。

6月の初めに久しぶりで行くと、軒下にツバメの巣が有り、ピーピー雛が鳴いている。4~5羽居た。もう仕方が無いので、そのままにしておいた。出入りする度に上から落ちてくる糞に気を付けねば成らなかった。滞在中は匂いもするし、蟻もたかるので何回かは床に落ちた糞の掃除をしていた。少しは気を遣って、なるべく玄関の辺りには居ないようにして、ウッドデッキに居る時も、玄関から遠いところに居るようにしていた。

何回か行って観察していると巣から覗く雛の感じが徐々に大人びて来て、成長して居るのが分かった。結局、二回雛を育てたようだった。一日目の時には二羽しか、エサを運ばなかったが、そのうち何羽かでエサを運んでいるようだったから、一回目の子供達が、二回目の子供達の、すなわち自分たちの弟妹の世話を手伝ったのだろう。その年の7月初めに行ったときには、もう巣立ちして、巣は空に成った。近くには頻繁にツバメの飛び交う姿が見られた。近くの電線にも良くとまっていた。

そのうち関心が薄れて、ツバメの事は忘れていたが、今年、5月の初旬に行ったときに、玄関の軒下に盛んにツバメが飛んで来た。又巣を作られては嫌なので、どうしようかと考えた末に、自分では良い考えだと思い、飛ぶのに障害となる細い竹を玄関の軒下に何本か取り付けた。去年造った場所にも被さるように何本か竹を組んで取り付けた。その作業が終わったときには、ツバメは飛んで来ず、上手く行ったと思ったが、6月の初旬に久しぶりで行ってみると、なんと去年と全く同じところに巣があり、もう雛が孵っていた。ツバメ返しと言う言葉があるように、あんな障害は、ツバメにとっては何でもなかった様だ。

未だ鳴き声は殆どしなかったが、親鳥が餌を運んでいるので、雛が居るのが分かった。良く床を見ると、卵の殻が少し落ちていた。仕方が無いから、今年も去年と同じように遠慮して暮らした。先週の週末行ったら、もう雛は巣立ちをしていて、巣は蛻の殻であった。巣の下の床には糞が堆く積まれていた。柄にも無く、駄洒落句が浮かんだ「夏糞やつわものどもが巣立ち後」。近くにツバメの姿も見えなかった。電線にも止まっていなかった。

ツバメが巣を作るときに、自分が邪魔した事でツバメが遠慮して早く切り上げたのかなあ、と一瞬思い、ちょっと悪い気もしたし、寂しい気もしたが、実際は単なる摂理なのだろう。夕方帰り際に、巣を取り片付けて、掃除をした。

来年は?今から少し思い悩んでいる。

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