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2006年9月10日 (日)

ナンバンギセル

昨日ナンバンギセルを見に行った。今年二回目。近くで友人と待ち合わせて、群生地に一緒に行った。家から自転車で10分ぐらいの所に有る遊水池に有る。かなり年配の先客がいて、熱心に写真を撮っていた。ススキやワルナスビを掻き分けて、ナンバンギセルを見やすいようにしていた。彼は毎年通っている。今年は例年より出現が早い。何回か草刈りが行われ宿主のススキが減ったが、今のところ全体的にはナンバンギセルの発生は減っていない。来年以降は草刈りの時、群生地のススキを刈り残した方が良いだろうと言っていた。その人とは別の花の季節に別の場所で会うかも知れない。そこで又元気な姿を見せて貰い、二言、三言言葉を交わす機会が有ればよいと思う。

見た後、友人と木陰を少し散歩した。近くのファミレスで近況など話ながらお茶を飲んだ後、手を振って別れた。

この花を知るようになったのは、数年前のことである。当時近所に住んでいた年配の友人が教えてくれた。彼は植物画の題材としてしても、形も色も中々良いと話してくれた。自分には絵心が無いので、デジカメで撮り、親しい友人に知らせた。

遊水池の近辺は小さな自然公園が幾つか連続していて、遊歩道が何本もあり、散策している人が多いけれども、この花はススキの群落の根本に咲くので、それを知らないと、大部分の人は、花に気付くことなく通り過ぎてしまうだろう。

ナンバンギセルは、ハマウツボ科の一年草である、漢字で書けば、南蛮煙管と書く様だ。見た目がキセルのようなので、戦国時代末期に伝来したキセルに因んで命名されたのであろうとのこと。見た目からすれば全く言い得て妙である。少し調べてみたら、思草(オモイグサ)、とも言うことが分かった。これは万葉集に有る歌からの命名である。当時は静かに俯き加減で咲いているので、物思いに耽って居るように見え、思草と名付けたのかも知れない。

「道の辺の尾花がもとの思い草 今さらになど ものか思はむ」詠み人知らず。どう言う場面を考えて解釈するにせよ、心引かれる歌である。

今更、標準和名を変更するわけにも行くまいが、これを知ってから自分の心の中では思草となった。思草、良い名前である。この花が咲いて見に行ったり、近くを散歩して心に浮かんだりする度に、教えてくれた人や、知らせた人、そこで一緒になった人など、様々な事を、思い出す思草。

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