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2006年9月 6日 (水)

極楽落とし

 昔は多くの家で、ドブネズミが天井裏を相当大きな音を立てて、駆けめぐることが有った。流し近辺にも出没した。それでネズミ取りなるものが有り、自分でも仕掛けたことが有る。
 それは大きさがA4を三等分したぐらいの板の上にバネ仕掛けのコの字型の針金が付いている物。今はアンティークネズミ取り、と言うらしい。当時は単にネズミ取りと言っていた。煮干し何ぞを仕掛けておくと、トムとジェリーじゃないからチーズは仕掛けない、食いに来たネズミがそれを引っ張り、留め金が外れて、かなり強力に反転する針金と板の間に挟まって、首の骨や背骨が折れて死ぬという物。血まみれで目や歯を剥いていて、今考えると相当不気味。
 粘着ネズミ取りというのも後で出て来た。B4位の大きさで、ガムテープの強力な物と思えばよい。今でも似たものが売っているかも知れない。そこにへばりついて、暴れて益々粘着して、動けなくなる。近くのゴミ捨て場に捨てておけば、数日中に餓死してしまう。これはこれで残酷、一思いの方が、未だ良いか?
 共通名称は不明だが、極楽落としと言っていたネズミ取りがある。底の広さがB5ぐらいの金網の籠で、餌に誘われ中に入ったら落とし戸がしまって閉じこめられる物、上に漏斗のような格好の入り口があり、入れるが出られない。閉じこめられた仲間を助けに来たネズミが入ってくると言われていた。実際何匹か入っているのを見たことが有る。名前は極楽落としだが、実態は地獄落とし。最初は極楽のようでも、その後が結構恐ろしい。籠ごと水に沈めて溺死させる。ああ恐っ。見たことは無いけれど、人の噂では、籠の消毒も兼ねて、逃げ惑う子羊ならぬネズミにヤカンから熱湯を注ぐ人も有るらしい。想像しただけで、トラウマに成りそうな、悪夢に出て来そうな、でも案外直ぐ慣れる物かも知れない。

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