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2006年9月 9日 (土)

ミミズ

職場で木の根を掘り起こしていると、ミミズが出てくる。大きいのは20cm以上。彼の好きに任せているが、土成らざる所に出て行こうとしているときは、箒で柔らかい掘ったところに戻している。

そのうち、週末釣りに行くときに出て来たら空き缶に入れて集めておこうと思っているが、未だその機会は来ていない。ウナギ釣りにはこの餌が一番だ、と友人が言っていた。でも230匹集めるのは大変だと思う。腐葉土の有るところなら、真面目に掘れば可能だろうけれども、仕事の合間に集めても、長生きさせるのは、難しそうだし、実際はやらないかも知れない。

散歩しているとミミズが舗装の路に蠢いていることがある。そんな時、ずっと昔の事を思い出す事がある。子供の時はよく釣りに行った。用水池に水が満々と溜まっている土手の枯れ草の上に座って、鮒釣りをするのは楽しい物であった。その日の散歩は、景色も草花も天候もいつものように感じているが、心はその当時の釣りの事どもが次々に浮かんできて、尽きることがない。

10代の末頃、近くの川か沼に釣りに行こうと思って準備をしていると、遠戚の子供が近くを通りかかった。彼も子供同士で釣りに行っているのは知っていた。それで、ミミズを掘ってくれたら、お駄賃、と言う事で頼んだら、彼は喜んで掘り始めた。農業地帯だから、田圃を経営している農家は藁を主体とした堆肥を家の裏に作っていた。その堆肥の横を掘るのだ。良いところに当たれば、直ぐ一回の釣りに十分な量が採れる。間もなく彼のいるところへ行くと、最初は鍬を使ったようであったが、土から空き缶には未だ小さい素手で掴み入れていた。少し驚いて、済まない気がしたが、彼は喜んで次々に掴み入れていた。それで彼のツメの先が黒い理由が分かった。彼は少し前に自分のツメを見て、どう言う風に汚れを取っているのか、とそう言えば聞いていたなあ。

暫くして一緒にミミズを掘ったときには、近くの木の枝で二人分の箸を作って使ったが、ミミズが土に潜ろうとするので、急ぐ彼は未だやっぱり、時々素手で掴み入れた。このミミズは赤く大きさは67cm。

彼は未だ当時小学生の低学年だったから、そんな当時の事は覚えていないだろうけれども、こちらは、その時間と景色を切り取ったように覚えている。いつか親しく話す機会が有れば、言ってみたい事であるし、彼にも何か言ってみたい事が有り、話が弾むかも知れない。

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