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2006年10月 4日 (水)

二匹の雨蛙

この前に農園に行ったときに撒水栓から水遣りをした。蓋を開けたとき二匹の雨蛙が出て来た。二匹とも箱と蓋の蝶番の所に挟まれたようだった。少し足を引きずるようにして遠ざかった。骨折していないと良いけれど。自分の不用意な動作で傷つけちゃ可哀相だ。カエルは好きではないけれど。時々撒水栓の箱の中には、雨蛙が入っていて、何気なくして触って驚いたことが有った。何であんな所に入るのか。少しは暖かいのか。それとも日中の隠れ家としているのか。

雨蛙が遠ざかってゆく姿を見て子供の頃、カエルと遊んだり虐めたりした事を思い出した。

カエル釣り。力芝の穂を毟って先端の二三本だけ残して、釣り竿のようにする。カエルの目の前をチラチラ動かす。カエルがハエか何かの虫と誤解して食いつく。これで一匹釣り上がり。後年何かの本で読んだと所によると、動かさないと釣れないらしい。これにも勿論上手い下手があり、上手い子は何匹も釣った。下手な子は暫くやって一匹も釣れないこともあった。釣ったら、「釣れたあ」と言って見せびらかす。それだけ。間もなくカエルも気付いてくわえていた穂を放してドボン。たまには中々放さないで手に捕まえられるカエルもいた。家の近くにある小さな木の枠が設えてある洗い場のような池で遊ぶことが多かった。

風船ガエル。当時はなんと言っていたか思えていない。名前は無かったかも知れない。捕まえた比較的大きなトノサマガエルがもっぱらの犠牲者。カエルの尻に藁を刺して、そこから息を吹き入れるのだ。間違って吸った子もいた、これは嘘。哀れなカエルはお腹がパンパンにふくらんでから、小さな池に放される。ドンドン捕まえて、ドンドン空気を入れて、小さな池に放す。引っ繰り返ったカエルが水の上でもがく。その場でグラグラ揺れているのもいるし、そこら辺をふらつくものも居る。みんな喜んで笑う。全くの大喜び。暫くすると飽きる。カエルを放置して子供達はその場を立ち去る。何か別の事で遊ぶ。暫くして池を見てみると、浮いたカエルは一匹もいない。みんな空気が抜けて、何処かに逃げていた。

2B弾。最初の内の虐めは大人しいものだった。

2B弾は点火して暫くすると、白い煙から黄色の煙になる。こうなればもう水に落ちても消えないので、それをカエルの居るところに投げる。暫くすると、破裂して爆風を浴びる。大抵は投げた時点で逃げられるか、狙いが外れるかしてカエルに実害は殆ど無い。そのうち捕まえたカエルを、2リッターぐらいの小さな菓子のガラスビンに入れてそこに2B弾を入れる。死にはしないけれども、瀕死の重傷、何回かやれば死んでしまう。益々エスカレートして、点火してからカエルの口に差し込む子もいた。カエルは破裂して死んだ。そこまで行ってしまうとさすがにみんなしゅんとなった。それ以降はそんなことはしなくなった。その少し後だった様に記憶しているが、隣の集落の普段は一緒に遊ばない子が通りかかり、自分達が気づかないうちに、カエルの腹を割き、殆ど全身の皮を剥いた。それを近くの板の上に乗せた。カエルはゆっくり歩いた。「凄いだろう」みたいなことを言ったが、確かに「凄く」みんな逃げた。それ以降はカエル釣りもしなかった様に記憶している。

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