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2006年11月 9日 (木)

槙の実

時々霧雨の降る中を一人傘をさして散歩した。野川緑道から武蔵野公園に入って、槙の実を少し摘んだ。実の赤いところを食べた。少し甘い、微かにテレビン油の様な香がした。この実が食べられるのを知ったのは数年前の事である。自分が生まれた所には無かった。最初に食べた時、何か懐かしい感じがした。その時は思い出さなかったけれど、別の散歩の時に不意に思い出した。そうだ、イチイの実に似ている。自分が育った所ではオコノミと言っていた。子供でも種に毒が有るのは知っていたから甘い赤い実は食べたが種を飲むことは無かった。小さな子供の時だったので、木に登って取りながら食べた。あの木も今はもう無いだろう。

もう秋の虫も殆ど鳴いていない。夏の虫、蝉が降り注ぐような圧力で鳴いていたのが、もう何年も昔の様に感じられる。最近探しても中々見つけられなかった蝉の脱け殻を二個見つけた。柘植の下の枝に付いていた。今さっき這い出したように、脱け殻に光沢が有った。そこから取って1つは指に掴まらせて1つは手のひらに包んで歩いた。

武蔵野公園から多磨霊園へ抜けた。花が供えられている墓所がたくさん有った。枯れた草が茫々の墓所も点在していた。今は職住が離れ、住墓は益々離れた。

散歩している人は何時もの10分の1も居ない。霧雨の降る静かな公園をゆっくり散歩するのは、心が落ち着く。霧雨の降る霊園を一人静かに歩けば思が巡る。

霊園の中に何カ所か槙が有った。見上げた枝にある赤い実は薄い灰色の空に良く似合う。外房には沢山の槙の生垣や防風林がある。今度外房に行ったら槙の実をまた摘もう。

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