« 猫避け超音波 | トップページ | 真っ赤な »

2006年11月20日 (月)

犬に齧られた

犬嫌いには、二つのタイプがあると思う。自分の様な犬が恐くて、逃げたいタイプと嫌いだけれど全く恐れないタイプ。この人達には、通常犬が怖がって近づかない。万が一、はぐれ犬が不用意に近づくと、誰にも気付かれないように良くて拳骨、体勢がそれなりなら、強烈な蹴り。

自分が犬を嫌いな理由は、良くあるように昔犬に咬まれたと言うトラウマからではない。虫が好かん、と言う事だ。それで想像が想像を生み、蚤だらけの体で、家中抜け毛だらけにして、獣の匂いをプンプンさせて、弱い者を見ると直ぐ齧る、見たいな感じ、全くの偏見からだ。

ずっと昔の事だけれど、1回だけ胸の空くような事が有った。少し離れたベンチに座っている若い人に、大きな犬が近づいて唸った。自分はその時、緑道を挟んで木陰のベンチにいたので、彼は自分の事には気付いていなかった模様だ。ハラハラして見ていたら、その若い人は、犬を宥めるような仕草をしたけれど、次の瞬間、スーッと手が伸びて、首輪を掴んだかと思うと、ベンチに頭を押さえつけて、拳骨で56回頭を殴りつけた。首輪を捻って、犬の首も絞めたようだった。手を放したら、犬は一目散に走り去った。彼は何事も無かったかのようにベンチに座り直し、それまでのようにジッとしていた。

自分は近くの境内を良く散歩する。鬱蒼としている。ひんやりした大木の下を歩くのが好きだ。たまに犬を連れて入ってくる人がいる。隅に落とし物をして行く者が居る。そこは神域だ。犬は区別が付かないだろうけれど、人は区別が付くのだから、止めにして貰いたい。でも犬もその人も恐いからこちらから逃げ出す。

この間、散歩道のベンチに座っていたら犬に吠えられた。家の前を通っても時々番犬に吠えられる。犬はそれを可愛がる者の味方。自分の様な犬に弱い者には、そのオーラから直ぐ分かるのだろう。直ぐ吠える。素直で馬鹿な犬ほど直ぐ吠える。

その内伸縮する綱が延びてきて、その小犬が足下に接近してきた。ワッと言う間もなく自分の足首に噛みついた。ジーンズの上からだから、痛くは無かったけれど、冷や汗が噴いた。目が三角になってベンチから飛び上がった。

「ミッキィーちゃん、そっち行かないの」

「恐い小父さんが睨むでしょ」

「蹴飛ばされたらどうするの、あなたのことを睨んでいるわよ」

「何もされないうちに、こっち来なさい」

「ミッキィーちゃん、よい子ね、早くこっちに来なさい」

「最近、失礼な人が多いから」

「気分が悪くなる前に、こっちに来なさい」

「お家に帰って、温かい物を一緒に食べましょうね」

|

« 猫避け超音波 | トップページ | 真っ赤な »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/119338/4258060

この記事へのトラックバック一覧です: 犬に齧られた:

« 猫避け超音波 | トップページ | 真っ赤な »