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2006年11月23日 (木)

レレレ

近所のレレレがこの数ヶ月見えない。

漫画の、つまり元祖のレレレは確か、茶色っぽい地に格子縞の短めの浴衣を着て下駄を履いていた。近所のレレレはどちらかというとパパの方の服装に近い。今は余り見なくなったけれど伝統的な服装、夏はかなり古びた麦藁帽子、半袖のダボシャツ、ステテコに腹巻き、足下はしっかりデッキブーツ。冬はトレーナーだったけれど、全体的には同じ印象の服装。すれ違いざまに、気付かれないようにチラッと見ると、夏はビッショリ汗をかき、冬でも顔が光るように汗をかいていた。

夏は5時頃から冬は7時頃から毎日欠かさず道路清掃。自分が気が付いてからもう10年ぐらいが経つ。相当な悪天でない限り、耳を澄ませばザーッザーッという竹箒が道を掻く音。自分が住む坂の下から信号機が有る坂の上の交差点まで。

落ち葉の季節は大変。掃いても掃いても、次から次と落ちるのに、ザーッザーッと道路を掃く。年に何回か雪が降れば、2メートル幅ぐらいに雪掻き。坂の下から駅に通う人達はみんなそこを歩く。

もう姿を見かけなくなってから、数ヶ月が経つ。病気療養中か。通りすがりの人達の記憶からはもう彼はいなくなっているのだろうけれど。自分は折りに付けて思い出す。そんな人は多いと思う。彼は生身の本物のレレレだ。早く戻って朝、ザーッザーッと何かを感じさせる音を聞かせて欲しいものだ。朝自分に勇気を与えるあのザーッザーッという音と共に早く帰ってくる事を望む。

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