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2006年11月21日 (火)

真っ赤な

同僚と二人で、駅に向かう道。何かに引かれるように、たくさんの人がゾロゾロと駅に向かう。子供やゾロゾロからは関係なく自分の流儀でゆっくり歩く極端な年配の人は居ない。自分達もそのゾロゾロの中にいる。見慣れた景色だ。最近は暮れるのが早くなって、辺りがぼんやりしている。特に話すことも無く歩く。

そこに軽快に早足で、スキップとも違うけれど、独特の足取りでゾロゾロをドンドン放してすすんでゆく人が現れた。真っ赤である。

真っ赤なサファリハット、真っ赤な中型のリュックサック、上下の真っ赤な防寒トレーナー、真っ赤なバスケットシューズ。髪はオカッパで肩まであり真っ白。

同僚「お目出度い人だ」

自分「何で」

同僚「紅白だからさ」

自分「確かに」

同僚「見習いたいものだ、あんなに元気で、踊るように歩いて、風の様に通り過ぎて行く」

自分「男でしょうかねえ、女でしょうかねえ」

同僚「彼?から感じるサインは男だけれど」

自分「何か幸せそうで良いですね」

同僚「服装だけから見れば検査して貰った方が良いかも知れん」

自分「何処検査するんですか」

同僚「勿論腸だよ」

自分「何で腸なんか検査するんですか」

同僚「腸捻転起こして、脳と腸が入れ替わっていないか診て貰うのさ」

二人はその真っ赤が、見えなくなるまでジッと目で追って見ていた。自分には向かないけれど、彼は多分、自分よりずっと自由だ。彼が羨ましい気がした。

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