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2006年11月 5日 (日)

シャコ

ここ23年はその港で、釣りをしていないけれど、今でも外房に行けば良く港には行く。広々とした大きな港である。潮の音を聞きながらフラフラ歩いて海の中を覗き込む。魚が泳いでいるのを見つければ楽しい。小魚でも大きな群なら暫く見ている、飽きることがない。釣り人が居れば水の入ったバケツをさり気なく見る。

78年前の夏、そこの広い岸壁で釣りをした。お仲間がポツリポツリと居た。暑い日であった。その日も大した魚は釣れなかった。暫く竿を放って置いて上げると、シャコが釣れた。7~8cmぐらいの小さなシャコである。これは全く気が荒い虫である。掴めば暴れる。殻も固く鋭い。怪我をしないように注意深く針から外して小さなクーラーに入れた。仕掛けを掛け針に替えて狙うことにした。中々引っ掛からないが、それでも6匹だか、7匹だか釣れた。

茹でて殻を剥いて食べた。上手く殻も剥けなかったし、身もホンの少しであったが、紛れもなくシャコの味で、塩味が利いて美味しかった。自分は平気だけれど、生きて暴れているところを見れば食べる気がしない人は多いだろうなあ。

ずっと昔友達と海に遊びに行って、別の友達のアパートに泊めて貰ったことがある。夕食に寿司を食べた。シャコはエビやカニを食べるから、味が良いんだ、と言う話になった。そうかも知れないけれど、自分は、牛は草やトウモロコシなどの雑穀を食べているけれど、あんなに美味しいと言う気もあったし、ちょっとからかう気で、悪気は無かったけれど、「シャコは土左衛門にたかって喰うらしい」と言う話を読んだ事が有ると話をした。一緒に海に行った友達が「えっ」と言ったきり絶句した。それから彼はシャコを食べなくなった、と後で聞いた。悪いことをしたと思う。彼から1つ楽しみを奪ってしまった。

一年ほど前に外房の隣人と雑談をしている時、食べたいものの話になって、特段無いようでは有ったが、そう言えば暫くシャコを食べていないなあと言っていた。シャコを食べなくなった友達の事が思い出されて、妙に印象に残った。

この連休に外房に行った。そこで魚屋に行った。希望の新鮮な小アジがあった。安かった。夜は小アジの押し寿司。

大きな魚屋の店内をもう一度回ったら、さっき気付かなかったシャコが有った。20cmぐらいの大きなシャコ。昔東南アジアの出張地で食べたのと同じぐらいの大きさである。向こうから来たのか知らん。安かった。隣人に差し入れようと思って買った。

大きなシャコを茹でて、殻を剥いたが、身がバラバラで、寿司屋に有るような身には成らなかった。仕方が無いから、箸で殻からこそげ取った。シャコの握りを差し入れたかったが、軍艦巻きで差し入れた、小アジの押し寿司と一緒に。

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