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2006年12月26日 (火)

牛丼の食べ方

遠い昔、学校が終わって夜遅く私鉄に乗ってアパートに帰る。外はちょっと寒い。電車の中は窓ガラスが曇って暖かい。アパートは駅から歩いて5~6分であった。今は少し開けているから、贅沢なような気がするけれど、当時は駅から2~3分も歩くと街灯もろくに点いていないグニャグニャ道。

雨が降るとあちこち水たまりが出来てまっすぐに歩くことも出来なかった。余り記憶がハッキリしないが、最後の角を曲がってからは全く舗装が無かったか、つまり砂利道だったか、暫く前に簡易舗装をしただけの補修がされていない穴ぼこだらけの道。

雨上がりに夜遅く歩いていると遠くの街灯の光りが水たまりや濡れた路面に反射して、妙に懐かしい気分に成ったことが何回か有る。自分の影が長く道路に映る。

自分が住んでいたアパートの周りには似たようなアパートが何軒も有った。朝も夜も休みの日もひっそり閑としていた。たまには夜遅く酔った学生達が通り過ぎてゆくことが有った。自分はそこが好きだったけれども、少し寂しい街だったかも知れない。

部屋に帰ってから夕食。寒いときはラーメンかウドンを煮て食べることが多かった。意味もなく何となく浮かれた気分で時には軽い鼻歌交じりでキャベツを切ったり、ネギを切ったり、たまには薩摩揚げや蒲鉾を切って入れたり。

半畳ほどの玄関兼台所というか流しと一口コンロが置いてある所で作る夕食。ラーメンはよく食べたけれども、未だに好きだ。ちょっと硬めが良い。逆にウドンはとっても柔らかめが好きだ。当時もよく食べたし今もよく食べる。

時にはちょっと贅沢をして、牛丼を買って持ち帰る。友達が来た時は二人分。卵もあるし。小さなビニール袋に入ったみそ汁もある、常備していた乾燥ワカメを入れて。遠い昔。

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