« アンコウの食べ方 | トップページ | 山葵の食べ方 »

2006年12月23日 (土)

蕗の薹の食べ方

子供の頃は田舎で暮らしていた。自分は一年中里山を徘徊していた。春早く蕗の薹が出ると10個程度を採って持ち帰っていた。苦いので子供は余り食べなかったが、大人は食べていた。蕗の薹は春最も早く出る山菜の1つである。

畑や田圃の土手に沢山出ていた。斜面の雪が滑り落ちると、そこにはもう地面に蕗の薹が有った。白っぽい雌花はそんなに大きく成らなかった。黄色っぽい雄花は大きくなって高さが30~40センチにも成った。歩きながら棒で折り払った。茎を5センチ位折り切って両端を何本かに割いて空芯に細い棒を入れて、小川に水車の様に入れる。手に蕗の薹の匂いが付いた。暫くすると割き目から先端が外側に開いて、クルクル回った。たわいのない子供の遊び。

蕗はずっと食べていた。田舎からは塩漬けのものが年に1、2度送られてきた。季節にはスーパーで買った。

売っている蕗の薹は、自分が子供の頃に用水地の土手や荒れ地で採ったものに比べると、余りにも小さくて買う気がしなかった。何となく別物の様に見えた。

外房に行くようになって、日本の農村の原風景の様な所を歩いていると、蕗の薹が生えている。その内春先には探して採るようになった。自分が田舎に居た頃の様にそこら中一面に蕗の薹が何十、何百と生えている所は見た事はない。ブラブラと歩いて、日当たりの良い斜面にポツポツと有るのを見つけて、傷んでいないのを採る。運が良ければ立派なのを10個以上採ることが出来る。

戻って蕗味噌を造る。夜に久方ぶりの蕗味噌を食べる。食が進んでいつもより多くご飯を食べる。残りは冷蔵庫に保管して大事に食べる。

数年前に初めて隣人に小皿で少し上げた。次の日の朝にお礼を言われた。春のほろ苦い若芽の香り。美味しくて蕗味噌とお茶だけで2膳も食べたと嬉しそうに自分に話して呉れた。

|

« アンコウの食べ方 | トップページ | 山葵の食べ方 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 蕗の薹の食べ方:

« アンコウの食べ方 | トップページ | 山葵の食べ方 »