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2007年2月23日 (金)

センブリ採り

リンドウ科、センブリ属、センブリ。秋に花が咲く、5弁の可憐な白い花。背丈は20センチ内外。自分の記憶に因れば草の日陰に有れば背は高いが分けつが進まず、貧相な感じ。直射日光の下にあると分けつが進んで充実した感じであるが背は低い。芒が生える荒れ地に沢山あった。子供の頃遊んだ野山には単なる荒れ地や草原があちらこちらに有った。山林でもないし畑でもないし。多分ずっと昔入会地で有った草刈り場の後だろう。そこで茅刈りも行ったのであろう。自分が子供の頃でさえ、冬囲いに使う簾も自分で作る人は少なくなっていた。芒もチカラシバも色々な草も生え放題。そんな荒れ地に56人の子供が散開してバラバラ歩く。誰かがセンブリを見つけて、知っていそうな子の所に持って行く。センブリであることを教えてくれる。センブリが薬草で有ること、誰かが買ってくれること、とても苦い事などはみんなが知っていた。

自分は小学校の高学年に成ってから、売りたいと思って良く採りに行った。採った後は、藁で編んで軒下に吊しておいた。兄か誰かが持っていて売り、小遣いを貰った気もするが、記憶がハッキリしない。

23回飲まされて、酷い苦い物だと思った。青年に成ってからは、自分で煎じて何回か飲んだ。慣れれば飲めない物では無い。1週間から10日程度飲み続けると、殆ど苦みを感じなくなり、飲みやすいものとなる、と聞いたことが有るが、未だ実験はしていない。今年の秋は是非実験してみたい。

そんな怪しい実験を漢方薬局で買ったセンブリでする気は無い。採りに行かねば。ここ数年それらしい季節にそれらしい野山を歩いているときは、その気になって探したが今まで見つけたことは無い。何処かで見つけたい物だ。見つけたら本物か偽物かは簡単に分かる。葉を一枚千切って咬んでみれば良い、酷く苦い。嫌らしい味ではないが、苦みは長く続く。これ以上の苦みは今まで経験したことが無い。並ぶのは熊の胆だけれども、あれはお湯と同時に口に入れて飲み下せば、ドウって事は無い。これも子供の時、お腹が痛いと、薄く延ばされていた物を、爪で割った小さい固まりを飲まされた。そう言えば野生のアロエも苦いなあ。

自分の記憶ではセンブリは南斜面で日当たりが良く、やや湿った地面が生育適正地だ。良い株が1株有れば実験が出来る。あの苦さは調べたところに因ると虫に対しての防御機能らしい。つまり虫に食べられないように進化した。虫が胃の調子が悪くて、齧ると言うことは無いだろうから、虫に対しては有効だったが、ずっと後から出現した人間に対しては今の所、有効でないばかりではなく、単純に見れば自分を絶滅に向かわせている進化に成ってしまった。但しこれは人間に益をもたらすのだからセンブリは気付かないだろうけれども、共生への道を多分辿っているのだろう。

共生の道を探るためにも、今秋はきっと見つけて、実験してみるぞ。

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