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2007年2月27日 (火)

ククロビンのマスク

今の季節、ククロビンのマスクをしている人達が街に大勢いる。自分は目が悪いので、その悲惨な花粉の飛散は見えないけれど、彼らの目には花粉が見えているのだろう。黄色の粉が空中をシンシンと粉雪が降るように降っているのだろう。人が動けばそれに従って渦を巻いて流れが変わるのだろう。流れの中に棒を突き立てたように。

高い杉の木の上の方に黄色の花が溢れる様に咲いている。風が吹いて木の梢が揺れる。花粉が燃え上がるように空中に飛び出す。山全体が燃えるように黄色の花粉をまき散らしている。その数や、それこそ天文学的数字。

山は杉と檜に蔽われたけれど、今は買ってくれる人がいない。自然に世話をする人も居なくなった。間伐材で割り箸を作っていた頃は、充分手間賃が出た。子供の時代には山の木が飛ぶように売れた。又植林をする。孫達はその杉や檜の世話をした。切り残した場所には百年を超える、二百年を越える杉が林立していた。今や山は荒れ、水が涸れ、倒れたり折れたりした木が行く手を阻む。人生の行く手も阻む。

ここ数年、ククロビンのマスクをしている人達が開けた所ですれ違うときは、ククロビンの踊りをして挨拶としている。大きく2回拍手をして、その手を左右に大きく広げて、その時片足は後ろに跳ね上げる。その後何事も無かったかのように、自分の道を行く。又暫くしたら、ククロビン同士が会って、同じ挨拶。せめて共感でもしなければ、この季節を乗り切って行けないでは無いか。

この挨拶は1~2秒しか掛からないから、拍手が耳に入って振り向いたときはもう終わっている。言葉は掛けないから気付かないで通り過ぎる人も多い。皆さんもよく注意して歩けば目に留まるかも知れません。

もし自分が酷い花粉症に成ってククロビンのマスク無しでは街を歩けなくなったら、御同病の人に会ったら、ククロビンの踊り挨拶をして、お互い励まし合いましょう。

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