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2007年2月15日 (木)

カラオケアルバイト

友人と何年かぶりとなるカラオケに行った。

彼は日中近所の植木屋の手伝いをしている。夜はカラオケで掃除やらお運びやら雑役をしている。自分より少し年上である。余りに地味なので別れて暫くすると顔まで忘れてしまいそうな人だ。只少し話をするとちょっと変わった感じを受ける。知り合って数年が経った。来歴や家族の事は殆ど知らない。

自分は今までにカラオケは10回ぐらいしか行った事がない。歌は駄目なので、主に聞くだけの事が多い。親しい友達によれば、自分の歌はどの歌もとても似ていて殆ど区別が付かないらしい。音程が合った試しが無いとか、かなり酷いことを言っている。一緒に行く人にしてみれば自分の歌が余りに下手なので、違和感を覚えながらもそれはそれで楽しいらしい。気の毒を通り越してコメントを述べたり、同情したりする余地も無いらしい。

昔は恥だと思って行きたくなかったが、今は功徳だと思って、又心の布施だと思う様にしている。自分は歌手じゃないのだから、下手でも致し方無いのだ、と言い聞かせる事は無くなった。でも好んで行くことは無い。ましていわんや1人で行ったりはしない。

何年ぶりかで行ったとき、その時は何も感じなかったが、後で言われて見ればふむふむと確かに合点が行った。カラオケの前に3~4人屯していた。待合室に出入りしていた人も居た。年齢はまちまち。男女は半々。何処のカラオケの前にも確かに居た。

友達は彼らの事をカラオケアルバイトと言っていた。彼はカラオケでアルバイト、大きな違い。カラオケでアルバイトとは全くご理解の通りで、カラオケに雇われて、厨房やらホールで働く人、友人の様に掃除を主に雑役を万事こなす人も居る。

カラオケアルバイトは全く違う。カラオケに行く人に雇われて、カラオケに一緒に行く。時給はまちまち。1000円位から5000円位までが多い。大抵は1人でカラオケに来た人に声を掛けられて同伴する。友達のように振る舞う。恋人の様に振る舞う。母のように振る舞う。父のように振る舞う。他人のように振る舞う、勿論初めから他人だけれど。夕食の時間で雇い主が食事を頼むときは、ご相伴に与る。歌は上手い人も居れば下手な人も居るらしい。需要に因る。下手な人は上手くは歌えなくても、上手い人は下手には歌えるらしい。上手い歌を聴きたい人には下手は駄目だけれども、じゃ上手い人の需要が多いかというとそうでも無いらしい。生粋の下手さと言うのを愛する人も多いらしい。

色々な職業が有るものだ。自分も夜にカラオケの前で屯してみようかしら。

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