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2007年4月 4日 (水)

オームに応答

何か用事があって電話を掛けるとプッシュ信号で選んで自分が必要な部署にたどり着くと言う方式の応答が有る。中々たどり着けない。たどり着いても電話が混んでいるから、暫く待てとか後でかけ直せとか注文が多い。後でやっても同じで諦めて、別の方法を考える。

その点では、広く店舗を展開している店は人が出るから未だ良い。それでも結局は応答マシンとそれほど違う結果が出るわけでは無い。只サラサラとしていてそれはそれで良い。

どこかに電話して休みとか時間外でテープレコーダーが応答するときがある。ずっと昔は、いかにもテープレコーダーという感じで、すぐに判別が付いたから対処もしやすかった。相手は機械だから、どうせ用件は足らないのだから、愛想もなくすぐに電話を切れば良かった。今は丁寧に話しているようなテープレコーダーがあったり、テープレコーダーのような人間がいたり、対処に戸惑う。結局は自分の用件は達せられないから、人間でもテープレコーダーでもどちらでも一緒だけれど。でも慇懃無礼である人間よりはテープレコーダーの方が未だましだ。生身の人間だと腹が立つ。元は人間だとはいえ、テープレコーダーだと、通常は無機的で腹は立たない。その奥にいる人間にたまに腹が立つけれど。

何年か前に大きな雑貨屋が開店したので見に行った。誰かが「オハヨウ、オハヨウ」。近くに人はいないので黙っていた。ちょっと離れた所がペット売り場だった。綺麗なオームがいた。そいつが喋っている。側まで行って見た。「オハヨウ、ドウシタノ」なんか一瞬心を見透かされたような感じでドキッとした。「いや、別に」と答えそうに成ったけれど、相手は鳥だ。話し相手には成らない。黙ってジッと見ていると、「ドウシタノ、クチガキケナイノ」。一瞬呆気に取られたが、相手は鳥だ。こちらの事が分かって話している訳では無い。

人間でも綺麗でにこやかでお話も豊富だけれど、何か中身が感じられない人がいる。趣味が違うと言うわけでは無い。ある定型的な応答しかしない。暫くすると飽きて話を聞き気にもなれない。勿論まともな話をする気にはなれない。向こうもそうかも知れないけれど。それは兎も角、自分はそう言う人をオームと言っている。自分も時々オームに成っているので、念のため、天狗じゃない、聞こえていても聞いていない、反応しない。ちょっと気をつけようと思っている。綺麗な格好で良いことは言うけれど、白い杖の小父さんに電車の空席を案内しないのは、眼に映っていて見えていない。心のオーム。オームはオームだからそれで良いけれど。

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