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2007年4月17日 (火)

眉毛

自分は床屋という所はあまり好きではない。あの独特な匂いも好きになれない。それでも身嗜みと言う事も有るので、今は二ヶ月に一回ぐらいは近所の床屋へ行く。値段は高くはない。極端に安い事もない。何年も同じ所に行っている。白髪は増えたが面積は半減。料金は従前の通り。

長髪が流行っていた頃は、元々床屋が嫌いなものだから、半年から一年の間に一回位行っていた。当時は長い連中が多かったから、特に不自然でもなかった。今も貧乏だけれど、当時はもっと貧乏だったから、一石二鳥テナグアイ。その後今の床屋に行くように成るまで、暫く自分でやっていた。

面積が減りましたから、10%安くしておきます。とか言われたら、どんな気分だろう。先日は、隣に来たお爺様が、ここら辺をあまり短くしないで~~勿論自由だけれど、かろうじて生えている面積が本来の30%位でそれも産毛のような感じであったから、あまり意味をなさない語のようにしか思えなかったけれど、人はそれぞれだから、良いのでしょう。自分より遅く来たけれど、自分より早く終わった。最後に何か付けますか、と問われて、ムース!と言っていた。こっちは面積は狭いが生えているところにはタップリ有る。あんたは付ける髪の毛はナカンベエヨ。一瞬耳を疑った。惚けているか、この言葉が差別用語で使用禁止なら、認知症をご発症あそばされたか、ブラックユーモアかと思って、鏡越しに見たが、本人も職人の方も泰然自若としていた。自分と同じ料金を払ってそのお爺様は店を出て行った。床屋は技術料で切った髪の量で値段が決まる訳ではないことを実感した。そのお爺様の隣に居たお爺様の髪はまあ人並みだが、眉毛が長く濃かった。いつも通りで、といつも通りの様だったが、眉毛にはお構いなしだった。自分とほとんど同時に店を出たが、眉毛はゲジゲジのままだった。

昔、トンちゃんと呼ばれた好々爺は長い眉毛がトレードマークの様な役割を果たしていた。第一線から引退してもう長い。彼の場合は、あれで良かったと思うけれど、市井の人は、年齢以上に老けて見えるので、それなりに手入れをした方が良いと思う。首から上に生えている毛はみんな手入れしているのに、眉毛だけ自由勝手というのは腑に落ちない。長すぎたら切れば良いし、濃すぎたら梳けばよい。髪の毛とあまり色が違ったらそれはそれで逆染めでもやって貰えば良い。

髪の毛は床屋で小綺麗にしてくれるのだから、眉毛も小綺麗にして貰えばよい。年が行けば長くなるのだから、そのままで良いと言う観念に囚われているのなら、そんな詰まらん考えは止めにすることだ。眉毛もすっきりすれば、もう少し気分が良かろう。湯上がりに糊のきいた浴衣を着たように。

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