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2007年6月12日 (火)

越後屋(2)

久しぶりで越後屋が訪ねてきた。例の如く駅から電話である。いつも帰宅してから直ぐが多い。何処かで隠れて見ているのでは無いかと思うぐらいだ。訪ねても良いかとの事。勿論OKで有る。数分したらインターホーンをならす人有り、のぞき窓から見ると彼だ。何か食べている風である。手が動いて見えた。ソフトクリームだ。嘗めながら目の焦点はのぞき窓に合っている。のぞき窓は内側の人が見るものだが、外側から見られている感じだ。ちょっと不思議な感じ。彼から見えているはずは無いが、一瞬見られている錯覚が有った。

ソフトクリームは近くの洋菓子屋さんから買ってきたに違いない。自分も時々買っている。前回彼が来たときも暑い日で、雑談の時に、そこのソフトクリームが美味しいと思うと紹介したら、途中で買って食べながら来たのだろう。

「今開けます」がこちら、「ちょっと待って下さい」が彼。何か逆の様なやりとり。彼は残っていたソフトクリームをコーンごと食べてお終いにした。変な奴だ。招じ入れると、土産を渡したいという。上がってもらい一緒にお茶を飲んだ。お土産はズッシリと重くない。とっても軽い。風呂敷に包まれている。開けると菓子箱が出て来た。包み紙には、大きな鯛の格好をした生菓子の絵が描かれている。蓋を開けてみると、焦げ茶色の麩菓子である、軽いはずだ。

「越後屋、これは何の真似だ」

「いえ、いえ、~~保険庁様ほどではありませぬ。これはホンのお遊びですから」

お茶を飲みながら彼と暫く楽しく話をした。近況と最近話題になっている年金の不明分の話が行ったり来たりした。彼は概略次の様な事を言った。

「きっと払ってもいない保険料を払ったと言って来る人が続出して、混乱に輪を掛けるだろう」

「サラリーマンが保険料を天引きされているのに事業主が納付していない事実が多数発覚するだろう」

「納付が証明されずに給付が無かったり減額されたりしている人で、鬼籍に入る人が続出するだろう」

「二重支払いで返還処理済みが実はそうではなかった、と言う事案が多数有りあり返還要求が有るだろう」

「双方ともあやふやで、その救済で多額の国債が発行されるだろう、保険の給付以上のインフレが進みそう」

1年とか2年とか期限を切っても年金の根本的問題もあり、色々輻輳して問題は長期化するだろう」

未だ色々言っていてが、義憤にたぎっている風では全くなかった。いつもの彼だった。サラッと次の事を言ってニッコリ笑って帰った。

「今までお茶ばかり飲んで遊んでいたのだから、毎日、終電一本前までサービス残業をして、最後の一件までしっかり調査して貰いたい。サボったり間違ったりしたら、共済年金無しで懲戒免職にすれば良い」

これはこれでトカゲの尻尾切りの様で恐いけれど。

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