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2007年6月28日 (木)

サマーセーター

中学生の頃、母がサマーセーターを買ってくれた。当時はいつもそうだったけれど、一緒に行って買って貰うわけではなく、何でもない日に買ってきて突然貰う事が多かった。ハッキリは覚えていないけれど1年に1回ぐらいの事だった。

一目見て気に入った。白っぽい半袖のサマーセーター。普段着よりずっと高級な気がした。少し良いところのお坊ちゃんとまでは行かないが、何となく少し前に流行った言葉で言えば、ちょっぴりセレブって感じ。

汚れるのは嫌だった。いつも着るのは勿体ない感じ。裏山の方に遊びに行って藪の中などを通る可能性のある時は着なかった。2年着たらもうヨレヨレだった。体も大きくなって着られなく成った。普段のTシャツほど回数を着なかった。自分はそのサマーセーターを気に入っていたのだけれど、母は他のシャツより着る回数が少ないから余り気に入っていないと思っていたらしい。いつの間にか処分されていた。

中学生から高校生に掛けては人にもよるけれど、親とは余り話をしない、一種の熱病時代。そのせいでも無いけれど、母と子で、最も身近な服装に対しても、こんな誤解が発生しているのだから、他は推して知るべしか。それ以来サマーセーターを着たことが無い。何か身分不相応な気もするし、ちょっと落ち着かない気もするし、でも根本は似合わないのだろう、気分で。

自分と同年代の男性がサマーセーターを来ているのを見ると、ちょっと粋に見える。ちょっとお金持ちかなあ、勝手に想像する。でも体型がそれなりでないと、サマーセーターなんか着るんじゃ無いよ、セーターが伸びちゃうだろう、セーターが嫌がっているぜ、見たいに思う。その上へそでも出ていたら、セーター脱いで回しでもして歩け、ついでに薄い髪を集めてチョンマゲでも結え、なんて。

勿論チラッと見るだけで見たことにも気付かれないようにしている。そんな人に突っ張られたら、肋骨が折れそうで恐いから。

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