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2007年10月14日 (日)

駅蕎麦の気持ち

旅に出る。1泊だったり2泊だったり、日帰りだったり。駅構内で立ち食い蕎麦、朝食も昼食も取ることが有る。早い、安い。量も味も十分満足している。少し足りないと思うときは、プラスおにぎり、いなりを食べる。コロッケも良い。もう少し食べたいと思うときは蕎麦カレーセットか蕎麦カツ丼セットを頼む。1回だけ魔が差して月見ソバとお握りを食べてから山菜うどんといなりを頼んだ事がある。食券は店の外だから、最初を食べてから食券を買って舞い戻った。店のオバサンが変な顔をしていた。一瞬似た人?忘れ物で戻ってきた?それとも何か?お腹空いていたし美味しいから、と言ったら、ニッコリして有難うございます、と口では言っていた。でもきっと誰かに話さずにはいられなくて、帰宅してから主人に、話して聞かしたんだろう。

今日は風采の上がらない小柄で痩せた顔色の悪い年齢不明のオジサンが、二時過ぎに入ってきて、間抜けな顔でボヤーとしていて、セットを二回連続で食べた~~。そのオバサンはこれをきっかけに当日のお客さんの話が色々弾んで、最初はウンウン聞いていた主人もその内生返事になって、ビールを片手のナイターに熱中、いつも通り。

ゆっくり食べようと思っても、気が急いて食べている内に早くなって、良く胸焼けを起こす。食べた後、予防に水をがぶ飲みする。たまに熱い塩辛いのダブルパンチで、発車時間が迫り、冷たい水を氷ごと山菜蕎麦にぶち込んで食べる。見つからないようにそっと遣るけれど、離れていて見ちゃった人は、ギョッとしてやっぱり誰かに、多分友達に話して聞かすんだろう。

曰く、今日は年齢不明の服装をしたオチビで目の細い、鞄に背負われているがに股のオッサンが、カウンターに伸び上がり気味で蕎麦を食べていて、氷水をぶっかけてからニッと笑ってガツガツ食って、出際にコップ2杯の水を飲んで、敷居に蹴躓いて転びそうになって来た電車に走り込んだんだぜ。

朝と昼は喜んで食べるけれど、夜は食べなかった。

昔普段の生活で夜家に向かうときに駅蕎麦を食べている人を見ると、何となく悲しかった。ホッカ弁を買っていって家で食べればよいのに。落ち着いた所でゆっくり食べれば良いのに。その日の業を終わったのなら、安息が必要だ。

今は平気である。特に旅行中そのまま野宿モードかサウナ宿泊モードに入って行くときは、流れが中断しない方が良い。食べた後町を彷徨いて適当な所に潜り込んで、旅の空で様々な事を思って寝る。駅蕎麦に狭苦しい気持ちを押しつけることは無い。何でも食べてしまえば、体は満足するものだ。

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