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2007年11月11日 (日)

老人の餅の食べ方

正月になると、老人がモチを喉に詰まらせて亡くなった、と言うニュースに接することが有る。お気の毒である。家族はビックリ仰天。本人は訳も分からないうちに昇天。或る意味本人は好きなものを食べて浮き世とおさらばだから、それはそれなりに運命だったのだろう。

真夏に近くの小川の有る緑道を散歩していたときに、ネズミモチを見て、正月のニュースを突然思い出した。夏の真っ盛りにモチを食べる人は少なかろうが、好きな人は好きなわけだから食べている人も居るのだろう。

昼食で蕎麦屋に入ると真夏でもチカラウドンを食べている人が居る。自分は真冬でも冷やし中華と素麺を食べている。真夏の昼に散歩の後、シャワーを浴びてソーメンを食べて昼寝って、良いよねえ。セミの音が聞こえてきたらもっと良いねえ。熱い鍋焼きウドンを食べてタップリ汗をかいて冷たいスイカを食べて昼寝も良い。遠くで祭りの太鼓が鳴っているともっと良い。

運が良く長生きできれば、誰でも老人になる。運が良いか悪いか、その内幾ばくかは耄碌して仕舞う。本人は暫くすれば耄碌している事に気付かなくなる。家人はそれを中々受け入れられない。

何故かは分からないが、当人は一度に沢山食べられないためか、他の理由からか、直ぐお腹が空く。家人に話すと今は10時であること、さっき朝食を食べたばかりであること等を優しく話すが、実際老人はお腹が空いている。涙ぐむ老人も居る。お腹が空いているのに、この人達は自分にご飯も食べさせてくれない。

いきおい家人が居ない時、特に正月などいつも直ぐ食べられるものが沢山あるときは、1人で食べる機会が多くなる。家人が庭で遊んだりしてちょっと留守にしたときは、雑煮のお汁も有るし、モチも沢山あるし、自分で雑煮を作って食べる。家人に見つかったら、何かいわれはしないかと思って、急いで食べる、ドンドン好きはモチを食べる、喉に詰まる。助けを求める声も出ない。

食べ過ぎは良くないと思うけれど、出来ることなら一日5食でも食べさせてあげれば良い。もう余命は幾ばくも無いのだから、程よい体型で体が健康で晩年を送るばかりが価値が有るわけではない。テレビと食べることが楽しみなら、そうして上げたいものだ。気づかぬうちに、自分の価値観を押しつける事無く、先祖返りしてしまった自分の親にせめて食べる楽しみをもっと与えたい。

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