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2008年5月22日 (木)

キリタンポ鍋の食べ方

高校を卒業して働いている時、友達を連れて実家に帰った。秋田の人だったけれど、キリタンポを食べたことが無い、と言うことで真夏に特別に作ってもらって、実家の座敷で二人差し向かいで七輪の上のキリタンポ鍋を食べた。美味しいと言って準備したものを殆ど全て食べた。多分1泊して一緒に帰ったのだと思うが、一日何をしたのか記憶がハッキリしない。

また学生になって帰省している時、友達から電話が有った。遊びに来て貰った。東京から夜行の急行で来た。自分が当時毎度利用していた列車。寝台車も連結されていたけれど、何時も座席。昔風の木の枠で出来た、クッションの真ん中がプックリふくれている伝統的なボックス席。彼もそれで来た。駅に迎えに行った。

夜は、これ又キリタンポ鍋。幾ら秋田でも真夏はそれなりに暑い。座敷で二人差し向かいで七輪の上のキリタンポ鍋を食べた。ビールも飲んで夜は虫の音を聞いて寝た。

彼は23泊した。釣りに行って大きなのが釣れたのだけれど、糸が切れたり、放りだして置いた竿が魚に引っぱられて沖に行ってしまったり、小事件が起きて楽しかった。釣り以外にも何かしたのだろうけれど余り覚えていない。

働き始めて23年経って友達を連れて帰省した。勿論真夏。またまた暑い座敷で二人差し向かいで七輪の上のキリタンポ鍋を食べた。地元の温泉に行った。楽しかったのはハッキリしているが、他の時間は何をしていたのか余り覚えていない。

子供の頃は、1年に数回の大変なご馳走であった。今でもご馳走であるけれど、当時は普段が今より余程地味だったから、飛び抜けたご馳走だった。鍋に鶏ガラ団子が入っていて、子供は骨が丈夫に成るからと言って、23個食べさせられた。今でも晩秋に田舎から送られてくるセットにはその鶏ガラ団子が入っている。慣れている者に取っては懐かしい舌触り。キリタンポ鍋は何時も美味しく有り難く食べている。友達を呼んで一緒に食べることも有る。

肉も出汁も野菜も勿論キリタンポも全て田舎の物、あまりの美味しさに普段より多く食べる。子供の時の事や、高校を卒業して働いたときの事や、学生の時の事や、働き始めてからの事や、色々な時に食べたキリタンポ鍋の事が思い出される、そんな有り難い郷土料理キリタンポ鍋。

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