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2008年12月18日 (木)

浦島太郎(2)

太郎は、大きくなった助けた亀に連れられて竜宮城に行った。見たことも聞いたこともないご馳走、歌や踊りの演芸、夜は夜でのもてなし。非日常的なことで楽しいと思うのは最初だけ、暫く経つと、村が恋しくなって、老母の事も心配になって帰ることにした。竜宮城の主、乙姫様から玉手箱を貰って、連れてきてくれた亀の背に乗って、自分の村へ。

昔ノーキョー、今学生と定年退職者、かどうかは不明だけれど、昔はノーキョーの海外旅行団が大活躍したらしい。世界中至る所の観光地、夜の歓楽街に数十人から数百人の団体が闊歩した。或るホテル何ぞは、夕方その手の女性がそれこそ何十人、何百人とロビーに溢れ、壮観だったらしい。勿論一般の宿泊者はギョッとした。本当か嘘かは知らないが、ステテコや浴衣でスリッパを突っかけてダイニングに大挙して参集した。同伴の方もいた。一遍お仲間に入れて頂きたい気もするし、誘っていただいても気後れがする気もする。

昼はバスを連ねて観光地を巡る。金歯銀歯を輝かせてガハガハと笑い腹巻きから紐で繋がった財布を出して、ポケットから計算機を出して、計算しながら色々なものを買う。添乗員さんこれ送っといて、見たいな、軽いノリ。

非日常的な食べ物、買い物しまくり、メチャクチャもてる。勿論お金の力。楽しくて仕方が無い。それでも数日して帰路に付き、帰りの飛行機に乗る頃には少ししおらしくなり、日本の空港に着く頃には大人しくなって、地元に着く頃にはすっかり普段のオジサンに成ってしまう。夢の様な世界から現実の生活に舞い戻る。

太郎は夢の様な世界から、自分が存在しない村に戻った。

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