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2008年12月26日 (金)

浦島太郎(3)

太郎は竜宮城から村に帰ってきた。村では200~300年が経っていた。有るべき所に自分の家は無かった。老母も居なかった。話も通じない。何故かは理解が出来なかった。玉手箱に救いを求めた。砂浜に坐って紐を解いて玉手箱を開けた。白い煙が立ち上った。饐えた匂いがした。転落感が有り目眩がした。遠い距離を移動した気がした。

煙が消えたら、太郎は爺になり、その瞬間に惚けてしまった。悩みは無くなったけれど、自分の事が分からなくなった。そうしてそれから間もなく亡くなったとさ。

一般的今浦島は駐在員に比較的多いように感ずるけれど、可成りの量で何処にでもいる。誰でも目の前の現実を自分の基準で理解するのだけれど、理解と現実が合わなくても、知識や経験で理解を変更しない。なので益々理解が現実から遠ざかる。

連日報道していて警告にも毎日接しているのに、詐欺に引っ掛かりお金を振り込むのは、物事を社会の規則に従って解決しないで金で解決しようとする人だったり、欲ボケで社会的通念から逸脱しているのに自分だけはと思っている人だったりするのかなあと、同情したり憐憫を感じていたのだけれど、もしかしたらそう言う人達は拝金主義者でも無知蒙昧な訳でもなく単なる今浦島なのかも知れない。これはもう出現率がきっと決まっていて極端な増加もないのだろうけれど、劇的な減少もなく、長い期間を以て地道に対策してもそれ程の効果は無いのかも知れない。一種の遺伝子なのだろう。そこに玉手箱は無い。

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