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2009年1月 6日 (火)

鴨の食べ方

初冬にシベリア方面から冬鳥が渡ってきた。近くの用水沼には何種類もの水鳥がいた。もう少し南に渡るまで暫しの休憩、真冬に減少し沼の氷が緩んでくる早春には、北へ帰る冬鳥達が又増えた。

我々は相変わらず外で遊んでいる。数人ずつ対抗してゲーム姓のある遊びをした。走り回っているので寒いと言うことは無かった。風が冷たいので、時々鼻水を垂らした。服の袖口で拭った。我々は特に気にも留めていなかったが、袖口がピカピカしていたらしい。後年親から言われて、そうだったかも知れないと思うばかり。

天気は連日曇りがちで、風が強く、灰色の空から粉雪が舞う。もう落葉樹の葉は全て落ちている。そんな時に鴨猟が解禁になる。遠くから鉄砲の音が聞こえた。そんな日が何日か過ぎると、何軒かのお店屋さんの店先に鴨がぶら下がって売られるようになる。特に気の毒だと思ったことはない。

そんな或る日、夕方薄暗くなって家に帰ると、我が家でも年に1回か2回の鴨かやき(鴨肉を使った鍋料理)。だまこもち(潰したご飯を直径3センチほどに丸めた物)を入れたりうどんを入れたりして、たくさん食べた。それこそいつもの倍も食べた気がする。醤油味でそれはそれは美味しい物であった。銀座に有る高級フランス料理店の番号の付いた鴨とはちょっと違うと思うけれど。

当時家の主室は蛍光灯が点いていた、他の殆どの部屋は60Wの裸電球であった。今から比べるととても暗かった。爺さん婆さんがいて、兄弟も多くみんな一緒にご飯を食べるのが常であったから、美味しい鴨かやきは、益々美味しく今でもその光景を鮮明に思い出す。その時のメンバーの半分はもう他界した。

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