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2009年4月 8日 (水)

カブトガニの食べ方

日本の何カ所かでは天然記念物に指定されている。だからきっと食べてはいけない物だと思う。指定されていないところでも、多分食べないと思う。表から見ると兜に長い尻尾が付いているだけれど、引っ繰り返してみると、まるでエイリアンの手足の様で、とっても食い物には思えない。又殻ばっかりで食うところが有るとも思えない。

ずっと昔、東南アジアのデルタの奥へ行った事が有る。そこでお昼をご馳走になった。海鮮料理だった。美味しく頂いた。その中にカブトガニが居た。これは美味しく頂けなかった。人生最初で最後、今のところ。食べたのは身ではなく、卵。引っ繰り返されて出て来た。お腹に卵が沢山付いていた。塩ゆでしたのか、それともちょっと味付けしてあったのかはよく分からなかった。兎も角自分の好みの味ではなかった。卵はバリバリと固く、味は食べたことはないが、泥のようで。厚意だけ受け取って、ご辞退申し上げたかったのだけれど、まあいつもの調子で、死にはしないと覚悟を決め、一掬い食べた。どうだ、と聞くから、「不味い」とも言えず、気が弱いものだから、「卵だね、始めて食べました」と言ったら、何がどう理解されたのか、ドンドン勧められて、かなり食べた。特段お腹が痛くなったりしなかったから、毒では無いと思うけれど。2度目は体が抵抗して、結構食べられないかも知れない。

後で調べたら、このカブトガニ、5億年ぐらい前から化石が有って、2億年前からは殆ど形状を変えていないとのこと。あの格好というのは、ああ言う所に住むには理想的な格好なのかも知れない。我々の大先輩であり、尊敬に値する物の様だ。それに比べたら、我々人類はせいぜい5600万年前に、多めに見積もっても、700万年前にチンパンジーやボノボと共通の祖先から別れた新参者。

オスは季節になると、メスに掴まって縦列で一緒に行動する。夫唱婦随の逆。これはこれで良い気がする。中には掴まる相手を間違って亀に掴まったり、大きな魚に掴まったりして、その気になっているのも居るらしい。間抜けと言えば間抜けだけれど、何となく好きだ。「ホレテマウヤロウ」とはちと違うけれど。そんなお間抜けちゃんなことを、2億年も全く同じ格好で遣って来たとすれば凄い。暢気に暮らしているのだろう。ちょっと調べたら2億年以上前から今の亀の様な格好をした亀が居たらしい。と言うことは二人して、2億年前から、お間抜けちゃんなことを遣っていたかも知れない。2億年×2億年暢気。

おら達は小さいことで苛ついたり、頭に血が上ったりしているけれど、彼らの爪の垢でも煎じて飲んだ方が良いのかも知れない。

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