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2009年4月20日 (月)

カスベの食べ方

自分の家以外で食べたことが無いものを何となく郷土料理の様に思っていたが、そうでもないらしい。確かにキリタンポは郷土料理だけれども、干しカスベの煮付けは郷土料理っぽいけれど、結構広い範囲で食べられているようだ。郷土料理から出世して広い範囲で食べられ様になったと言う事だろう。

子供の時は、どちらかというとハレの日の料理だった。身も好きだったしナンコツもカリカリと食べるのが好きだった。翌日になれば煮こごりに成って、益々好きであった。煮て湯気が上がって居るときは、異臭に近い。醤油その他を入れて味を調えると、それなりに食べ物の様な匂いに成る。当時生のカスベを煮て食べたことは無かった。傷みやすいので、乾燥させて流通していたのだろう。

当時同じものだとは知らなかったけれど、小さな漁港辺りにはカスベが乾されていた。かなりいい加減な大きさに切られて紐に掛けられていた。干したてのものには、血が付いているものあった。色も悪いし、ボロ雑巾の様にダラーとしていた。今時はきっちり長方形に切られて小綺麗に包装、地域の直売所で売っている。

食べていた地域以外からの人は、余り買わないと思う、干しカスベそのものは食欲をそそる見てくれではない。名前だってカスベ、カスですよ。べですよ。自分は小さいときから食べていたので、見付けると買う。偶には、田舎に頼んでついでの時に、一袋送ってもらっている。昔は安価なものだったが、今はそれなりに高価なものに成ってしまった。

昔行ったことが有るインド洋の島、マダガスカルの食堂でエイの煮魚があると聞いて注文した。生カスベの煮付け。干しカスベより少しトロッとしていた。美味しかった。大きな切り身で、食べ応えも充分だった。味付けも自分のお袋が作ったのではないかと勘違いするほどで、郷土料理っぽかった。何人かと一緒に食事をしていたのだが、心は暫しふるさとに飛んでしまった。何十年も前のハレの食卓の光景を思い出した。

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