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2009年5月19日 (火)

真夜中のゲートボール

自分が住んでいる街の駅前が再開発、小さな商店街の半分を壊した。駅前に通じるアーケードも半分壊された。それで雨ざらし、日ざらしで駅まで歩くことになった。大きなお宅も幾つか壊された。珍しい生け垣公園も壊された。その跡地に幾つか大きな建物が出来た。マンション、多目的(雑居)ビル。大きなスーパー。広いバス停。タクシー溜まり。着々と建物が完成した。マンションにも夜、灯りが点き始めた。日を追って増えた。雑居ビルには飲食店も数多く入った。大きなスーパーには大きな駐車場、大きな駐輪場。とうとう開店した。

昼は大変な賑わい。週末はこんなに人が居たのだろうかという、混み具合、雑居ビルの飲食店街もスーパーのフードコートも行列が出来るほど。取り壊された商店街の人は何処へ行ってしまったのだろうか。

段々出来てきたのだけれど、駅の真ん前が、何故かは知らないけれど、整地されて簡単な柵で囲んで、何かをする気配は毛頭無い。街の噂だと、何か大きな店が入る予定ったが、中止になり、空き地のままだという。俄には信じられない。兎も角広い野原が駅の真ん前に出来てしまった。

或る眠れない夜に、近くのファミレスでお茶を飲んだ後、フラッと駅前に行ってみると、噂は本当だった。静かな深夜の駅前の野原で、黙々とゲートボールをする老人達。かなり暗い中で地味な服装の老人達が無言で熱気溢れるゲートボールをしていた。

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