« 蝶の道(後) | トップページ | 安楽座り »

2009年9月 3日 (木)

イチジクの食べ方

子供の時、何回か同じ海水浴場に列車で行った。その最寄り駅の駅前広場に隣接するお宅に大きなイチジクの木が有った。強い日射しの下で、列車を降りると、熟した大きな夏果が塀越しに見えた。熟れて落果せんばかりで、取って食べればいいのに、勿体ない、出来るものなら取って食べたいと思った。

家の裏庭に、イチジクの木が有った。夏果が熟れると、姉と2人でもいで食べた。押してみて、蜜が出そうな柔らかい実を食べた。もぐと実の軸から白い樹液が滴った。少し割れた口から茶色の薄皮を剥いで食べた。1人数個食べると、充分満足できた。もうその時に熟しているのはお終い。又何日かすると幾つか食べられた。秋になると秋果が熟して食べられる様になったが、夏果のようには大きくないし、甘みも少なかった。但し、数が多いので、量は有った。みんな熟した頃に殆どをもいで、砂糖で煮て、保存したのを時々食べた。

東南アジアでは何回か現地のイチジクの木を見た。幹に直接実が生えているのが多く、最初はイチジクと気づかなかった。日本のものより小振りであった。熟すと表皮はかなり黒く、最初は抵抗が有ったが、慣れて食べるように成った。ちょっと下品な食べ物なのか、流通に向かないのか、市場で見かけた事はない。

中央アジアで会議の小休止の時、イチジクが出てきて、喜んで食べた。出した人は少しためらいがちに見えたが、自分が喜んで食べた後は、安心したように見えた。

原産地は南アラビアらしい。アラビアで見たことはないが、きっとそう言う目で探さなかったからだろう。日本には17世紀にオランダ人が長崎に持ち込み、それが全国に広まったらしい。

今でも自分はイチジクが好きだ。大した果物じゃない気がするが、重量当たりは結構高い。季節になれば、少し安くなった頃を見計らって、買って食べる。生食もするし。砂糖で煮て暫くの間、食後にデザートとして食べる。

その度に昔見た木や食べたときの事を、幾つか思い出す。

|

« 蝶の道(後) | トップページ | 安楽座り »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イチジクの食べ方:

« 蝶の道(後) | トップページ | 安楽座り »