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2009年10月14日 (水)

鮒釣り(2)

当時釣り竿は、竹の延べ竿だった。子供の時は長いと思っていたが、多分3メートルは無かったと思う。それこそそれを担いで、網魚籠を持って、餌を持って行った。偶には自分で作った弁当を持って出掛けた。

餌はミミズで、前日、近所の農家の堆肥のために秋になれば藁を積み上げる場所の縁を掘った。10分も掘れば十分な量が確保できた。大抵は缶詰の空き缶に入れて持って行った。小学校の高学年に成って、手の利く祖父が木製の餌箱を作ってくれてからは、それを持っていった。蓋はスライド式になっていた。その餌箱は、それから長い間使った。

鮒は場所や天候で、釣れたり釣れなかったりしたが、釣れなくともそれなりに長い間釣り糸を垂れていた。山背が吹くと釣れないことが多かった。寄せ餌を撒いておけば良い、と言う話を聞けば、当日や前日、糠団子やおから団子を撒いた事もあるが、それ程効果が有ったようには思えなかった、但し、針掛かりしない小魚はそこら近辺に集まっている感じがした。春先は未だ比較的日が短く、薄暗くなるまで釣っていることも有った。

錘はナス型の多分23号、浮子はセルロイド製、今で言う胴突きの二本針。浮子を飛ばしてしまって、取り戻せない時は乾いた葦を適当な長さに切って、それを浮子にした。何回かやっている内に、これも外れてしまうことも有ったが、直ぐに作り直し。

浮子をジッと見つめていると、時間が飛ぶように過ぎる。引きが有って上げると手応えがあって鮒が釣れる。時には一荷で釣れる。静かに血がたぎる、時間は過ぎる。

ミミズを掴んで、鮒を掴んで、沼の水でサラッと洗っていた。手を嗅いでみると、かなり生臭かったが、ああ生臭い、と思っただけ。後年長じてからは、昔ビジネスホテルにあった小型の石鹸を持ち歩いて、手を洗った。

今度良い季節に田舎に帰れたら、角助堤に行って鮒釣りをしよう、子供の時のように。

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