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2010年1月13日 (水)

山栗の食べ方

小中学生の時に野生の栗を取った。近所の幼友達や、学校の友達と数人で、季節になれば、里山を巡り歩いた。10月の初めから取り始め最盛期は中下旬。初めのうちは未だ実の鬼皮が白っぽく、渋皮も膜のようで、実も少し柔らかかった。それはそれで簡単に食べられたし、熟度は低かったが、柔らかさと仄かな甘みがそれなりに魅力的。

最盛期の時は布の巾着袋を持って行った。1回に112Kg取れた。季節に数回行った。1回に大量に採れるときも有った。そんな年は、それっきり。

木に登って取った。揺すればイガごと落ちる。それを拾い集めて靴でイガを開かせて、取った。何時も持っていた肥後の守で木の枝を適当に削って、イガから栗が簡単に抜き出せるようにした棒を使った。

栗の木は何処にも有った。道端の南斜面に多かった気がする。藪や林内に深く踏み込む事は余り無かった。里山の小路をいつもの栗の木を巡ったり、ちょっと遠出で未知の小路を巡ったりして探した。

明るい空の日射しの中を雑談をしながら歩いて行った。何を話していたかは全く覚えていない。遠くに行くときは自転車に乗って。他のグループと遭遇することは殆ど無かった。里山は広かったのだろうし、適当に気配を感じて避けていたのかも知れない。

取った栗は生で食べた。秋深くまで残っていたのは、ストーブの上で焼いて食べた。未だ残って居たのは、傷を付けて、炬燵の灰の中で焼いて食べた事も有る。忘れ去られて、春を迎えたのは山に持って行って、適当に地べたに植えたこともある。

栗は買って食べる物の中には入っていなかった。

そんな少年達も年老いた。里山も荒れた。秋に散歩していると山栗を数個拾えるときが有る。一瞬に昔が蘇る。大事に窓辺に飾る。今栗は買って食べる物に成った。

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