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2010年3月18日 (木)

カエル釣り

小学生の頃、カエル釣りをした。家の裏は畑が少しあって、それを過ぎると水田。家の裏には用水を引き込んで野菜の洗い場を作って有るところが点々とあった。初めは足場の良いその洗い場で、カエル釣りを始めた。

仕掛けは、チカラシバの穂先の実を23個残して、後は全部扱き取ったもの。釣るのはトノサマガエル。杭の上に止まった奴か、土手でジッとしている奴、水中にいて顔だけ水面から出している奴。静かに近づいてその穂先を目の前でチラチラ動かす。ハエやカトンボと間違えて食いつき釣れると言うわけ。

チカラシバの穂先は確かに虫が飛んでいるのに似ていなくもないが、要するに、カエルは、目の前でチラチラ動くものに食いつくようにプログラムされているから飛び付く。釣れると楽しかったが、ちょっと気の毒な気もした。本質的にカエルの食い物じゃないもので騙して釣った訳だから。

気が向けば、用水をソロリソロリ移動しながら、土手に居るカエルや水中にいて顔だけ出している奴を見つけては、チカラシバの穂先をチラチラさせた。思ったほどには釣れなくて時間が経つのは早かった。時に釣りに夢中になって気付かなくて、足下からヘビがニョロニョロ逃げ出して、ヘビも驚いただろうけれど、こちらは本当に飛び上がる程驚いた。

カエル釣りは先輩から教えられたものだが、その先輩は、隣の集落の誰かから教えられて、自分達に伝えたのもの様に記憶している。文化は高きところから(?)低き所に自然に流れて行く。当時本でそんな知識を仕入れることは無かった。そんな網羅的な本も無かったと思う。今より余程暢気な小学生生活、学校が終わってから、夕方家に帰るまでの間は、今の小学生と違って子供達だけの中で生きていた。大人の影は殆ど感じなかった。

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