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2010年10月29日 (金)

風呂の自転車(4)

「今晩は」(警察官はまあ愛想がよい)

「はい、今晩は」(挨拶した後、警察官だと気付いた)

「どちらまで」(制服の2人を見て、何か事件の聞き込みかと思って、ちょっと気分が高揚した)

「お風呂」(自分は未だ自分が職務質問されていることに気付いていない、かなり鈍いらしい)

「ああ、お風呂ですか」(接近してきて、懐中電灯で顔を照らしたり、自転車を照らしたりしている。ココで自分が『不審人物』だと気付いた。暇なお巡りだ、自分は急いで銭湯に行かにゃ成らんのだと、急にテンションが下がる)

「この自転車・・・」(使用窃盗かどうか探りを入れているらしいが、どう考えたって、風呂道具を入れて、ボロボロの自転車が使用窃盗って事は不自然だろう、鍵だって普通に開けられているし。)

「大変ですねえ」(一応自転車に名前は書いているが、その名前の主が自分だとう言う証明はない。風呂に行くのに名刺や、免許証、定期などを持って行く習慣はない。部屋の鍵が付いた小銭入れを持っているだけ)

「住まいは近くですか」(銭湯に自転車で向かっているのだから近くに住んでいるに決まっているだろう。当時、スーパー銭湯は無かったから何キロも離れた銭湯に行く馬鹿は居なかった。)

「○○病院の裏に有るアパートですよ」(その病院は救急指定だから近所の人だったら誰でも知っている、勿論近くの交番から警邏に来たお巡りさんも知っている。)

「それじゃ気をつけて」(突然終わった。解放されたらしい。勘の鈍い、お巡りだと思ったが、そう言う地道な活動が地域の安全を支えているのだろう、と無理矢理自分に言い聞かせた。)

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