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2010年10月 1日 (金)

電車の樟脳(6)

2人でお銚子を12本飲んで、美味しくご飯を食べて、小さな小路をクネクネと歩いて部屋に戻った。暫く部屋で休んでいると伊藤は決まって腹痛がした。共同の便所へ行った。夜は特に暗く、ジメッとしていた。用を済ませば後はどうって事もなかった。そのころから段々樟脳その他のあんなものの過敏症に成って行っていたらしい。

田舎に居た頃は刺激が無くて平気だったけれど、都会での生活で自分の肝臓の処理能力を超えることが多くなった、と言う事のようだ。当時伊藤の部屋にも少し樟脳は有ったけれど、着るものも少なかったし、夜具も少しだったから、1回買えば数個だけ出して、後は蓋付きの缶に密閉して保存していたから、そんなに成分は漂っていなかったのだろう。

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