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2011年8月26日 (金)

食品サンプル(2)

青春18切符で見知らぬ街を歩いて、昼時に比較的混んでいる食堂に入ることが多い。出来ればかなり古く、昔から連綿と贔屓のお客さんが居そうなお店が有れば入りたい。変色して居ても往事が忍ばれる少し変わった食品模型が有れば、有望だ。しっかりメニューを見て、そこの親父さんが若しくは女将さんでも良いが、得意な料理を見つけて美味しく食べることが出来れば、幸運だ。

田舎町にある在り来たりの食堂で古びた一連のサンプルの中に少し郷愁を誘うオムライスのサンプルが有った。その店に入った。そこの親父さんと同じ年配のオジサンがそのオムライスを食べていた。自分もオムライスを頼んだ、コンソメスープとサラダが付いていた。みんな丁寧に作られていて、とても美味しかった。お金を払うとき親父さんと少し話をした。昔修行したときに覚えた料理、嬉しそうに話して丁寧にお礼を言われた。その話を聞いていたオジサンが、「俺は昔からここに通ってこのオムライスを食べて居るんだよ」と言った。親父さんは又この街に来たら寄ってください、色々組み合わせのランチもビーフシチューなどもありますから、何時か食べて貰いたい、と言うことであった。誠実さが感じられて気分が良かった。その街には又行きそうな気がした、そこの料理を食べるために。

旅をして、ほんの少しでも誰かと共感できることが有れば、その旅は忘れられない。

そのサンプルは今、古くて変色していても、最初は新しかった。ご主人、そのお店は当時はどんな感じだったのだろう、心だけタイムスリップして、色々思う。

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