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2011年11月 3日 (木)

蒸し麺(1)

小学校6年生の時、友達の家に遊びに行った。素封家。大きな昔風の家、今の自分にとっては小さなお城のような家。今でも東京近郊の農業地帯を散歩すると黒っぽい瓦で屋根が複雑に成っていて白っぽい壁で窓は現代風のアルミサッシの家が点在するが、その窓が昔風の木製のサッシでガラスが嵌められていた家、窓には木製の格子。

農作業が出来る大きな土間もあったし、大きな座敷もあったが、何せ子供の時だし、特段興味も無く通り過ぎ、ちょっと埃が被った廊下を歩いて日当たりの良い彼がいつも居る部屋へ案内された。

ちょっとだけ話をして彼は席を外した。暫くしたら蒸し麺を解したのを皿の上に乗せて現れた。それに醤油をちょっと差して、2人で食べた。特に美味しいとは思わなかったけれど、何となくとっても嬉しかった。蒸し麺を食べたのは、あの時が初めてだった。もうそろそろ袋入りの即席ラーメンが、発売されていたし、食べたことも有ったけれど、蒸し麺の方がかなり安く、即席ラーメンは、当時の小遣いでは少し高かった。

友達は、多分お小遣いを少し貯めて置いて、自分に蒸し麺をご馳走してくれたのだと思う。それを食べてから、多分1時間ぐらい雑談して、近道である里山の中の小路を歩いて自分は家に帰ったのだと思う。それ以来彼の家に行った事はない。

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