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2013年1月29日 (火)

小笠原旅行記(8)

8.セミの食べ方



父島から母島までは2時間余りの船旅。船は、ははじま丸、500トンぐらいで、おがさわら丸に比べたら、小舟の様に見える。黒潮に逆らって航行する為か、天候は同じように感じたが行きの方はかなり揺れた。和室というのかカーペット敷きの大広間に寝ころんで波の音やらエンジン音やらを聞いていたら、うつらうつらして、呆気なく母島に着いた。港からブラブラ歩いて数分で予約の宿は簡単に見つかった。

母島には3泊した。宿の夕食時間の顔ぶれは、滞在中いつも同じだった。その中に、中年の男性と青年の組が有った。もう1ヶ月ほど滞在している、後2週間ぐらいで仕事が終わり島を離れるとの事。少し本土で休んでから次の現場で又仕事続行。日本中を点々としているとの事。楽しそうでもあり、大変そうでもあり。

自分はそう言う仕事が有る事も知らなかったが、知っていれば目指したかも知れない。地質調査の仕事であった、ボウリング調査の仕事。

その2人組の中年の方は温厚そうで寡黙であった。3日間で聞いたことは、日本中点々として仕事している。今まで掘ったことが無い県は、23県を残すのみだ、余程のことが無ければ、数年の内に全県制覇出来るだろう。自分はこの仕事が好きだから、大変なことも多いけれど、定年まで遣ってゆくとの事。当時の自分と引き合わせて羨ましかった。今でも実は羨ましい。一生涯一貫して社会に貢献する仕事。


青年の方は、仕事はいたって真面目そうで有ったけれど、剽軽な人だった。宿に新しいメンバーが加わって少し変化が有り楽しそうであった。沖縄、石垣島出身と言うことであった。それで夕食が終わってから、お茶を飲んでいるときに、食べ物の話になって、言いかけて止めたので催促したら、躊躇気味だったけれど、話して教えてくれた。


セミの食べ方、へえそんなものまで食う、と言われそうだし、下手物食いか見たいに思われるのは嫌だけれど、実際郷里で何回か食べたことがあるし、話の種としては面白くて、結構受けそうだし、仲間が増えるかも知れないので、と言う事で話してくれた。

自分には面白かった。東南アジアで、色々な虫を市場で見ていたし、食べるのも知っていた。自分もナナフシや、バッタの空揚げを試食したことが有る。特段の違和感は無かった。蜂の子やザザムシも或る地域じゃ、普通に食べる。我が郷里でもバッタやハチの子、蚕のサナギを往年は食べていたらしい。


セミは新鮮な奴を、地上に現れて2週間で死ぬから、木に止まって横歩きしたり、バタバタ飛び回ったりする連中はみんな新鮮らしい。そいつらを捕まえて、羽根を毟る。ジージー鳴いたり、笊の上をはい回ったりする連中を、薄く油を引いて熱したフライパンでサッと炒める。その上に塩胡椒で味を調える、好みで醤油を少し加えても宜しい。まあカワエビの空揚げのようなものだ。エビほど肉は無いが、それなりに食えるとのこと。ビールのつまみでも良いし、子供のお八つにも良い。セミは沢山いるが、1ヶ所数匹で後は飛んで逃げられるから、採るのは余り効率は良くないが、林を回って歩けば、食べる分ぐらいは容易に採集出来るとの事。

ようし、今度機会が有ったら食べてみよう、とその時思って、もう18、9年ぐらい経ってしまった。

翌日、集落から南の方に散歩に行ったら、万年青浜(オモトハマ)辺りを通過した。エンジン音が聞こえて、彼らが働いている現場の近くを通った。手を振ったら彼らも手を振ってくれた。

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コメント

おはようございます。
セミは カンチャナブリのミャンマー国境の村で初めて食べました。
叔父さんが冷凍して 他のツマミが無くなったので、揚げて。
普段は あまり見かけませんが、時期のなると イサーンでも沢山売ってます。

投稿: 朝太郎 | 2013年1月29日 (火) 10時04分

朝太郎さん、こんにちは。
セミ、今度こそチャンスを探して、夏に自分で捕まえて食べるのが手っ取り早いかな(笑)
カタツムリ食べるのは上等で、セミ食べるって下等みたいな図式のようですが、納得が行かないpout
確かヨーロッパにはセミ居ないって言うし。
イサーンのセミは、農家や子供達の小遣い稼ぎsign02

投稿: ハシビロコウ | 2013年1月29日 (火) 14時08分

蝉は彼女の大好物です、タイの田舎町では年中いる訳では有りません。
時期が来ると、夜、光の下に集まって来ます。
家の街灯に飛んで来ているのを、落ちてバタバタしているのを犬と競争で捕まえます。
犬も好物で取り合いです。料理方法は、書いて居られるのと大体一緒ですが。醤油がナンプラーとの違い位と思います。

投稿: ヒマ トック | 2013年1月29日 (火) 16時43分

ヒマトックさん、こんにちは。
光に集まってくるセミを犬と競争で捕まえるって、本当に楽しそうです、情景が浮かびます、益々食べたくなりました。
セミが好物の方は、真夏に日本に来て、誰もセミに興味を持たないのを見ると、不思議に思うかも知れませんね。
所に因って習慣は変わりますが、お互いに認め合えば、今問題の虐めも少なくなる気がしますpenguin

投稿: ハシビロコウ | 2013年1月29日 (火) 18時33分

翅を 取っちゃったら、セミ ヌードになっちゃいます。wine

http://blogs.yahoo.co.jp/asatarouthai/22237354.html こんな 感じでもあります。(これは 何回目かの)

投稿: 朝太郎 | 2013年1月29日 (火) 21時42分

朝太郎さん、nightこんばんは。
コメント貰って、いきなり笑って、大変楽しいです、傍に最近人がいないものですからsweat01
添付の記事とコメント再読し、またまた楽しみました。
写真のセミは、日本の春ゼミのようにやせ形ですねeye叔父さんこんな時のために、保存していたのでしょうhappy01
自分も昔タナカ買ったのですが、使う機会が無い内に、所在不明に成りましたcrying

投稿: ハシビロコウ | 2013年1月29日 (火) 22時08分

お早う御座います。
早いもので1月も終わりですね。昼行燈生活は変わりませんが月日の経つのが早すぎます。
すぐ老いて、本当の爺になってしまいそうです。70歳位になったら幾らか時間の流れはスローになるのでしょうか!?
蝉は食した経験ないです。イナゴは食べたですね我々の年代では普通でしょうcancer

投稿: チョンプー | 2013年1月31日 (木) 09時26分

チョンプーさん、お早うございます。
ホント月日の経つのが早いです、何かしたような、何もしなかったようなthink
昔友達に、「年は行ったけれど、心は二十歳くらいに思っている」と言ったら・・「いつもその年は、初めてだけれど、年相応な事も考えないとね」ってsweat01
チョンプーさんの記事を読んでいると、時間がゆっくりで心が安まりますsmile
南房の丘陵へ真夏に行くと、クマゼミの大合唱が有って、時々ピタリと止んで、あお互いに知って居るんだear

投稿: ハシビロコウ | 2013年1月31日 (木) 11時28分

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