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2016年1月18日 (月)

チョコレートは好きだけれども・・・




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チョコレートの原料は誰でも知っているがカカオ。メソアメリカの神への捧げものであり、上位者の食べ物、と言うか飲物。いろいろな混ぜもの、トウガラシとかその他、とっても脂肪分の多いものだったようだ。そこにヨーロッパ人が現れて飲んだが、初めは馴染めなかったらしい。

それが改良されて、ヨーロッパ人も少しずつ飲むようになり、生産が増加したが、カカオの木は直射日光を嫌うらしく、また病気に弱く、作るのは大変だったとの事。

ヨーロッパ人が17世紀に南米に作ったカカオの管理農園を立ち行かせるために、イエズス会は、西アフリカのポルトガル植民地から奴隷を連れて行って働かせた。カカオの栽培加工には各種作業が有ったので、男性女性、老齢者、子供でもそれなりに働くことが出来た。

ヨーロッパで、チョコレートの市場が拡大すると、大西洋で取引される奴隷の10%近くはブラジルのカカオ農園に送り込まれた。

その後、奴隷貿易が出来なくなって、今度はカカオをアフリカ、特には西アフリカに持ち込んで現地で栽培を始めた。詰まり奴隷を移動しないで、カカオを移動した。

それから産業革命による技術革新、消費の拡大とか長い歴史が経て、イギリス人がチョコレートを固形化することに成功して、その内現代のような形になってきた。

イギリスの産業家でチョコレート製造に関わった人々は、主にクエーカー教徒で、工場労働の待遇改善にも熱心であったし、西アフリカの『奴隷労働』『児童労働』改善にも意欲があり、フェアトレードを目指しているようだが、未だ現地の労働者は、カカオの最終製品が何かを知らない人々も多く、因って勿論チョコレートを食べた事が無い人も多い。

日本は毎年5万トンほどカカオ豆を輸入していて、大部分はガーナ辺りから。

今カカオは、西アフリカの外、本来の地、メソアメリカ、最初の移植先の南アメリカ、それからインドネシア、オーストラリアなどで栽培されている。

カカオは熱帯でしか栽培できないが、チョコレートへの加工は難しく高温下では高い品質にするのが難しいので、チョコレートの製造地は、イギリスを初め、ベルギー、スイスなど冷涼な先進国が多い。

チョコレートの原産地を見れば、勿論この国々の名前が書かれている。

殆どの消費者は、チョコレートの製造者は気にするが、カカオ生産者の苦難の歴史を知らないし、フェアトレードでもないことが多いのは気にしない。

バレンタインディーが近づけば、例年の狂騒が起きるが、ガーナのカカオ農園労働者の生活は改善されないし、子どもたちは学校へも行ける様にはならない。

チョコレートは好きだけれど、チョコレートの歴史は好きになれないでは、済ませられないし、自分で何か出来る事を考えるしかないなあ。




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